イタリアの劇的なコロナ感染拡大を阻止する必要な対策|厳しい自粛ルールは効果弱し

コラム

毎日急増する感染者数と死者数で、国民は窮屈な日常生活に追い込まれているイタリア。

歯止めがかからないコロナウィルスの感染拡大に、政府は厳しい自粛を要請。しかしその効果は数字から確信できない状況です。

本格的な改善のために今必要なのはどのような対策なのか、イタリアのコロナ感染拡大の原因を踏まえながらお伝えします。

イタリアにコロナウィルス感染者と死亡者が多い原因

イタリアにコロナウィルス感染者と死亡者が多い原因

2月21日(金)ロンバルディア州・コドーニョから初めてコロナウィルス感染者が報道されました。その後1ヶ月にわたって感染者数6万人以上、死者数7千人以上と毎日増えています。

ヨーロッパでは最も高い数値になりますが、なぜイタリアがこれほど被害を受けているのか検証しました。

高齢者が多い

イタリアは日本続いて長寿国で、高齢者が多いことが一つの原因です。感染者と死者の多いロンバルディア州の人口は約1,000万人で、65歳以上が220万人以上と州の20%を占めています。

免疫が高くない高齢者は感染しやすく、持病のある方が多いことが重なり死者数が増えていると言えます。

さらにあまりの大多数の患者に対し、医療関係者、人工呼吸器や集中治療室の数が追いつかず、医療関係者も喘ぎ状態です。

中国との経済関係が密接

コロナが勃発したロンバルディアをはじめ、同じ北部にあるエミリア=ロマーニャ、ヴェネトなどの州には何万もの中国の企業があることも原因になっています。

ロンバルディア州都ミラノでは、中国人移住者が多い区域があるのも事実。当然ビジネスやプライベートでの行き交いが多くなり、会合や食事会も必然的に増加します。

コロナがイタリアで流行り出した頃、ヴェネチアで入院していた高齢者も感染したくらいのコロナですから、見えない隙間から侵入するのも不思議ではありません。

コロナウィルスの異変

コロナウィルスが中国からイタリアまでの長距離移動で、異変を起こしている可能性もあげられます。さらに猛威を振るいながら、アジアよりも強い感染力でヨーロッパ中を襲っていると推測も。

特にイタリアやスペインなど南ヨーロッパが著しいのは、双方似通った国柄や国民性なのか数え上げればキリがありません。この異変がさらに脅威的になれば、発明される薬も効力がないと言われています。

政府がコロナ感染抑制に起こした法令

政府がコロナ感染抑制に起こした法令

毎日コロナによる緊迫感が高まる中、外出や個人間の会合をはじめ政府はさまざまな行動の自粛や閉鎖を出しています。

行動の制限

  • 自治体間の移動
  • 別荘への週末移動
  • 交通機関の削減
  • 個人間での会合
  • スクラッチくじなどのくじ類
  • スロットマシン

屋内でも個人間でのパーティーや、グループ活動などは禁止です。違反した場合は48,000円〜361,000円ユーロまでの罰金が科せられます。

一定期間閉鎖されている場所

  • レジャー施設
  • イベント全般
  • スポーツの試合
  • 食料品店以外のお店
  • 健康に必要でない生産工場の休止
  • オフィス
  • 公園

オフィスに関しては、銀行などの金融機関や市役所は利用可能です。また違反営業した場合は罰金と5日〜30日の営業禁止となります。

自己外出証明書の提示

買い物や通院など許可されている外出であっても、警察からのコントロールに正当に応じるための自己外出証明書が必要です。

自己外出証明書なしでは、「行動の制限」でお伝えした罰金を科せられます。市町村の移動などの場合は、罰金に加え3ヶ月までの禁固となります。

自己外出証明書はインターネットから利用できるので、乱用する人も少なくありません。万が一不正が発覚した場合にも、罰金が科せられます。

政府の閉鎖対策は事実上効果的でない

政府のコロナ閉鎖対策は事実上効果的でない

中国武漢がコロナを克服したことで、イタリア政府も次々と閉鎖対策をとっています。しかし一部では逆効果になっているようです。

スーパーの入場制限で客が集中

現在はスーパーの営業時間や日数を短縮することで、感染を抑えています。しかし長蛇の列を作ることで人が集まってしまう結果に。

人々は感染をできるだけ避けるため、1週間〜10日分まとめ買いをする人も多いです。それだけに買い物時間が長くなり、列がどんどん増えてしまいます。

不正に外出する人が続出

いくら自宅で過ごすように訴えても、自宅前に警察が駐在していたり常に巡回していたりするわけではありません。そのため緊急の用無しにウロウロ出回っている方が多いのが現状です。

北部の大都市や比較的被害の少ない南部に特に多く、警察に反発する若者も後を立ちません。

カンパーニャ州知事は火炎放射器を使うと脅したり、ヘリコプターで低飛行しながら暴風で追いやっている事態です。

北部の住民が南部へ集中避難

感染が収まらない北部の危機から逃れるだけでなく、さまざまな行動が拘束されることにより、住民が南部へどんどん避難しています。

症状がなくても感染するコロナウィルスを持ち運んでしまうことになり、さらに拡大する可能性が高まるでしょう。

政府が改善すべきコロナウィルス感染予防対策

政府が改善すべきコロナウィルス感染予防対策

連日増える感染者数と死者数を見ると、政府が命じた外出禁止令はそれほど効果的でないようです。しっかりコロナウィルス感染拡大を抑えるためにも、見方を変えた改善対策がとられています。

病棟やベッドの増設

莫大な北部の感染拡大により、多くの病院でベッドや病棟が不足しています。

緊急対策としてミラノの元見本市会場やクルーズ船などを、病院として利用し始めています。それに伴い医療機器も多く必要となり、人工呼吸器や酸素ボンベなどの増加も必要です。

医師・介護人の増加

医師や看護師の感染が相次ぐ中、看病をしながらコロナウィルスで亡くなっています。中国やキューバからドクターが支援のために来伊しましたが、何万人もの感染者がいるロンバルディア州をはじめ、どのくらい有効なのかわかりません。

病院では新医大卒生を無条件に採用していますが、老人センターや在宅での介護人の増加も必要とされています。本格的な医療技術のほかにも、食糧や薬の購入などのボランティアアシスタントも欠かせません。

軍隊の増加

軍隊の警備を増やしたものの、至る所に配置をするのは不可能なこと。そのため自宅で隔離治療を要請されている方や、目的なしの不正外出をする方を阻止するのは難しいです。

最近ではイタリアの軍隊増加に、ロシアからの軍隊派遣支援を要請しました。今後の悪化に備えて、さらなる軍隊の必要が出てくるでしょう。

イタリアの一刻も早いコロナウィルス感染収束を祈る!

イタリアの一刻も早いコロナウィルス感染収束を祈る!

最前線でコロナウィルスと戦うイタリアは、毎日がサバイバルゲームです。世界でもどんどん拡大していますが、いち早く穏やかな日常生活に戻ることを祈ります!

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